- 採用情報サイトTOP
- 人を知る
- キャリアステップ
- 社員01
01:管理本部
リスクマネジメント部CAREER STEP

学生時代から入社まで

大学時代はサークル活動のジャグリングに打ち込んでいました。中でもボールを使ったジャグリングが得意で、練習を積み重ねることで今までできなかった技ができるようになる快感にハマり、授業の合間はキャンパスの片隅でひたすら仲間と練習していました。
就活では、「人」が資産と言われる業界に魅力を感じ、人として成長できる環境だと考え、商社を志望しました。その中でも特に様々な業界と関われる鉄鋼や機械等の商社を中心に就職活動し、最初に内定をいただいたのが三井物産スチールでした。入社前は特に不安は感じませんでした。「同期と仲良くできるかな」とか「配属どこだろう?」とか、そのくらいでしたね。
CAREER STEPSキャリアステップ
- 2012年
1年目 -
管理本部/旧 経理部(現 財務経理部)に配属
上司の言葉に救われた新人時代私の入社当時、新入社員はコーポレート部署に配属され、1年間、会社の仕組みや基礎を学んだ後、営業に異動する流れでした。私は「経理部(現:財務経理部)」に配属されました。
1年目に担当した月次決算の作成では、迅速かつ正確なデータ処理が求められました。しかし、焦ると数字がどうしても合わないことも多々あり、締切に追われ、内心泣きそうになりながら計算していました。そんなとき、上司がかけてくれた言葉が心に残っています。
「月次決算を間違えても人が死ぬわけじゃない。気負いすぎなくていいよ」
この言葉に救われ、余計な肩の力が抜けました。その後、Excelによる効率化を自主的に勉強し、自動化を推進。周囲のサポートもあり、ミスや作業時間が減り、その分さらに効率化に取り組むという好循環が生まれました。部署が変わった後もExcelの勉強は続け、今では社内トップクラスのExcelオタクだと自負しています(笑)。
2年目。同期たちが営業に異動していくなか、私は経理に留まることを決め、「異動希望なし」と書いて人事調査票を提出しました。その頃には経理が自分に向いていると感じ、コーポレート部署の重要性も身に染みていたからです。
このとき、コーポレートのプロを目指そうと、やんわりとではありますが、自分のキャリアの方向性を決めました。身についたスキル
- 会計、税務、決算処理に関する知見
- Excelの知見(関数・マクロなど)
- 企業活動を簿記の視点(借方・貸方)でイメージする癖
- 2017年
6年目 -
管理本部/旧 審査部(現 リスクマネジメント部) に配属
リスク管理の世界へ―営業と協力し会社の資産を守る入社して5年目の夏、現在所属しているリスクマネジメント部の前身である「審査部」に異動しました。審査部の業務は、営業部から申請される取引の「信用リスク」を分析し、必要に応じて取引条件の見直しや保証を取得する提案を行うことです。
客先は確実にお金を支払ってくれるか? メーカーは契約通りに出荷してくれるか? こうした視点から決算書や調査資料をチェックし、営業と共に客先を訪問して経営状況を確認することで、当社の資産を守る重要な役割を担っています。 しかし、見方によっては営業が取ってきた商談に「ケチ」をつけることになるため、時には意見がぶつかったり、煙たがられたりすることもあります。営業と議論が白熱することもありましたが、意見の食い違いに固執せず、会社のために働く仲間として、営業と真摯に向き合い、信頼関係を構築することが大事だと学びました。
私は貿易部署の担当だったので、海外の客先にも何度か出張しました。
中でも一番印象に残っているのは、営業と二人で中南米の複数の客先を1週間かけて巡った出張です。ちょうどその出張中に30歳の誕生日を迎えたのですが、そのときの滞在先はコスタリカでした。
ちょっとミーハーですが、「おぉ、なんか商社パーソンっぽいぞ……!」と興奮しましたね(笑)。身についたスキル
- 決算書を「読む」スキル
経理時代には決算書を「作る」経験をしましたが、分析の視点を学んだことで、より深い理解につながりました。 - 「日本語」のスキル
「我々は言葉で営業や経営陣を説得する部署だから、文章の論理構造や細かい日本語の表現には人一倍気を配る必要がある」というのが当時の上司の教えでした。まだまだですが細かいところが気になるようにはなりました(笑)。
- 決算書を「読む」スキル
- 2020年
9年目 -
三井物産株式会社 リスクマネジメント部 信用リスク管理第一室に出向
三井物産へ出向―真剣に仕事に打ち込んだ1年審査部に3年在籍した後、親会社である三井物産のリスクマネジメント部へ出向しました。グループ再編に伴い、「エネルギー」「レール」関連のプロジェクト取引を三井物産スチールで扱うことになり、関連する審査ノウハウを身につけることがミッションでした。
エネルギー関連のプロジェクトは、文字通り「桁違い」の巨額な取引の世界。営業部が1件の取引にかける熱量も高くなるわけですが、その分リスクマネジメント側も「待った」をかける際には相応の理論を組み立て、冷静に説明する必要があります。担当案件には、マネジメントを巻き込むような大きな案件もありましたが、理論や説明資料を作るための先輩や上司との議論は、時に深夜にも及びました。
非常にタフな期間でしたが、熱量の高い三井物産の同僚たちとともに真剣に仕事に向き合ったこの1年が、私のキャリアにおける最大のターニングポイントになりました。身についたスキル
- 企業分析力
案件審査を通じて、格段に進化したと思います。 - スキルというより「主体性」
各部のトップを巻き込んでの激しい交渉を経て、いままでの受け身の仕事を捨て「審査の側から会社を動かそう!」というマインドに変わりました。
- 企業分析力
- 2021年
10年目 -
管理本部 リスクマネジメント部に帰任
コーポレートのプロとして三井物産スチールに帰任してから現在までもエネルギー関連の審査が主な業務ですが、Excelオタクなことを評価されたのか、ある年にはDX推進タスクフォースのリーダーに任命され、データの可視化や効率化に取り組んだりもしました。
任命されていた1年間は、出向していた時に負けないくらい真剣に取り組みましたが、そのおかげで私自身も多くのことを学び、社内で広く「奥村は業務効率化を頑張っている」と認識してもらえました。Excelオタクから効率化オタクへ進化できたかもしれません。
この経験を活かし、直近でも部署の業務で新しい取り組みを行っています。ときには反発もありますが、これからも会社や部署の目標を達成するために、自分なりの貢献方法を模索していきたいと思います。
10年前に「経理」を選んだ選択がベストだったのか、それは今でも分かりません。
ひょっとすると、もし営業に出ていたら今以上に活躍していた未来もあったかもしれませんから(笑)。
ただ、この選択は間違いではなかったと確信しています。
これまでのキャリアで培ってきた会計、審査、効率化。どの要素も社内No.1と名乗るにはまだまだおこがましいレベルですが、それらの組み合わせこそが、私の最大の武器になっています。
これからも仲間との挑戦を通じてさらに武器を磨き、新たな価値を創造することで会社に貢献していきたいです。
「コーポレートのプロになる」、我ながら良い決断だったと思います。
学生の皆さんへのメッセージ

これから長いキャリアのスタートを切る場所として、三井物産スチールはいい職場だと思います。この規模の会社で、こんなにも若手に仕事を任せてもらえる環境は珍しいですから。
2020年以降、世界の変化はますます加速しており、特にAIの発展は目覚ましいものがあります。もしかすると、今後の5年間で私の今の仕事も、あなたがいま目指している仕事もAIに代替されるかもしれません。
だからこそ、「次に社会や会社に求められる価値や機能は何だろう?」と日頃から考え、努力を続ける人が活躍する時代になるのではないかと思います。
当社では、努力し続けていれば挑戦のチャンスが巡ってきます。その挑戦を通じて、知識と経験が知見に変わり、新たな価値を創造する仕事へとつながっていきます。
会社の成長に貢献するだけでなく、ぜひ仕事を通じて 「自分も成長し、会社も成長する」win-winな関係を築いてください。
会社と共に成長したい、熱意あふれる皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。